■ どんな病気?
首の動脈(内頸動脈)の内側に、動脈硬化によってコレステロールなどの汚れ(プラーク)が溜まり、血管が狭くなってしまう病気です。 そのまま放置すると、狭くなった部分で血流が悪くなるだけでなく、溜まったプラークが剥がれて脳の血管に飛び、重篤な脳梗塞を引き起こす危険性があります。
■ 危険なサイン(一過性脳虚血発作:TIA)
脳梗塞の前触れとして、以下のような症状が一時的に現れることがあります。これらは「脳からの危険信号」です。見逃さずにご相談ください。
- 片方の目だけ、急にカーテンが下りたように暗くなる(一過性黒内障)
- 手足の力が抜けたり、しびれたりする
- 言葉が出にくくなる
■ 治療法
当科では、「首を切る手術(CEA)」と「切らないカテーテル治療(CAS)」のどちらも高いレベルで行うことが可能です。 プラークの硬さや場所、患者さんの全身状態(心臓病の有無など)を詳しく検査し、ガイドラインに基づいた最も安全な方法を提案します。
- 頸動脈内膜剥離術(CEA:直達手術) 首の皮膚を小さく切開し、血管を一時的に開いて、こびりついたプラークを直接きれいに取り除く手術です。 「汚れそのものを除去する」ため、再発率が低いのが特徴です。プラークが硬い場合や、確実に治したい場合に適しています。
- 頸動脈ステント留置術(CAS:血管内治療) 足の付け根からカテーテルを通し、狭くなった部分に金属製の網(ステント)を広げて血流を確保します。 首を切る必要がないため、体への負担が少ないのが特徴です。ご高齢の方や、心臓などに持病があり全身麻酔のリスクが高い方に適しています。
■ 予防的治療の重要性
症状が出ていない場合でも、狭窄が高度に進んでいると判断された場合は、脳梗塞を予防するための手術をお勧めすることがあります。 「薬で様子を見るべきか」「手術ですっきり治すべきか」、専門医がデータに基づいて親身にアドバイスいたします。





